但馬屋ホームページ > 但馬屋オンラインショップ > MOTHER OF MERCY・さいコロがし 完成インタビュー(4)

「MOTHER OF MERCY」藤森泰司アトリエ
質問:パッケージの色が2色あるのですね。
ミヤケ:石畳みのように繋げられるので、1色だけじゃなくて模様みたいに敷き詰めて見せられるとより綺麗だと感じ2色にしました。ジグソーパズルのようでもあるので、できれば広い平面で見せられるようにしたいです。
質問:「さいイコロがし」は、対象的ですね。
ミヤケ:はい。お願いしたドリルデザインさんは、賢く、ポップな部分が得意なので、こちらのカラースキームは春夏で、遊び感覚があり大人も子供も楽しめる、親近感のあるような面白いものを作ってくださると思っていました。
渡邉:そうそう「さいイコロがし」のパッケージはすごく機能的に出来ているんですよ。コマも綺麗に収まっているし。
ミヤケ:ドリルデザインさんはそういうのが得意で、ダイスが食べ物なので、転がす専用のお皿まで考慮されたパッケージです。表もサイコロの目をデザイン化したもので星座のようになっていて素敵です。
「さいイコロがし」ドリルデザイン
質問:最後に振り返ってみて、共同制作の現場はいかがでしたか?それぞれの立場でお尋ねします。
渡邉:当舗にはベテランの職人と頼もしいスタッフがいるので、難題が出た時には必ず相談して解決作の糸口を見つけ、力を貸してもらいながら皆で連携し完成させました。いまは通常業務に組み込んで製作しています。
ミヤケ:今までやったことのないことを職人さんにお願いするのってすごく難しいことなんです。いいものをきちんと作るトレーニングを積んでいると大抵は「出来ません」って回答が戻ってくることが多く、それをどう理解して作って頂けるかがたいへんなんです。ですが、美和さんは「こういうのを作りたいです」って言ったら「わかりました。やってみます!」って言って、いつも持ち帰ってくれる。入口で「それはできないと思う」とは言わない。やったことがなくても、できるところからやっていこうっていう意志・気迫が感じられて私はこの人達なら大丈夫、安心して任せられるって思いました。
渡邉:私にない発想でのお菓子作りが出来たことはとても大きな経験になりました。こんな発想で!こんな切り口で?っていう、私にないものを感じとれたので「やってみたい!」と。ただそれだけでした。ワクワクして楽しかったです。ありがとうございました。
-- 2015.4.22 OPAM ミヤケマイ氏 展示会場にて --

■お菓子デザイン・コンセプト・アートディレクション&文章・絵・字:ミヤケマイ
  www.maimiyake.com

■お菓子製造:但馬屋老舗/西宮 浩子・渡邉 美和

■パッケージデザイン 「MOTHER OF MERCY」:藤森泰司アトリエ www.taiji-fujimori.com
「さいイコロがし」:ドリルデザイン www.drill-design.com
ミヤケ マイ
ミヤケ マイ 日本の伝統的な美術の繊細な奥深さに独自のエスプリを加え、見る者に物事の本質を問う作品を制作。多彩な表現方法を用いてOPAM、水戸芸術館現代美術ギャラリー、Shanghai Duolun Museum ofModern-Art、銀座メゾンエルメスのウィンドウ、慶應大日吉キャンパス来往舎ギャラリーなど、国内外を問わず活動を続ける。2008年パリ国立美術大学大学院に留学。『膜迷路』(羽鳥書店/2012年)など3冊の作品集がある。



渡邉 美和
渡邉 美和 当舗六代目の長女として竹田市に生まれる。京都橘女子大学にて池上惇、上原恵美、両教授に文化政策学を学んだのち但馬屋老舗入社。和菓子技術を伯母であり当舗専務の西宮浩子に師事。今回、専務の監修と職人のサポートのもと商品化を任される。世代を超えて「竹田」を感じてもらえる和菓子作りを目指している。2011年より竹田アートカルチャーに毎年参加。



MOTHER OF MERCY  さいコロがし